後悔

あぁ、この二年ほど全然勉強して来なかったなぁ、という後悔に駆られている。
自分の視線が音楽、もっと言えばピアノの技術向上(純粋なテクニックと、アンサンブルに関して)と作曲にしか向いていなかったから当然といえば当然なのだけど、
最近人に自分の音楽を説明する機会が多くなってきた、いう必要性と、少しはアカデミックでいたいというよくわからない日頃の意識のせい(おかげ)で、勉強してみようという気になっている。


といっても僕がフーコーハーバーマスを研究せずとも世界は平和に回るので、
音楽社会学とか、民族音楽、音響学、、、
そのあたりの本を読んで、咀嚼して意味のあることを語れるようになればいいなぁと思う。


つまり音楽に関してもっと造詣を深めたいという思いは、ずっと一貫しているわけです。2年前とはその表れ方が少し違ってきているということですね。
しかしなぜ長調が楽しい感じで、短調が悲しい感じなのか、なんてことを説明できる人はいるのだろうか。


バーンスタインか誰かが、
「長三度の崩壊により引き起こされた短三度が、人間の感情に渦を巻き起こし…」
なんてことを言ってた気もするけど、あっそう、という感じじゃないですか?


それでも幼児に「長調は楽しい感じで、短調は悲しい感じでしょう?」
と問いかけるピアノの先生と、それにきちんと納得して頷く小さな生徒、という構図は不変なわけで。


非言語性が占める部分が大きいが故に、言葉で語りたくなる。
そう思うと音楽評論家になる人の気持ちもわかる気がする。
きちんとした評論が、もっと世に出回るようになればいいし、自分もその一翼を担えるようになればいいなぁとも思うのですが。